染色体異常
カップルの男性または女性に染色体の異常があると、一定の確率で受精卵にも染色体異常が生じ、最終的に流産してしまうことがあります。主に妊娠の初期段階に流産するケースが多く、不育症の約10%がこれに該当します。
自然流産した胎児の染色体を調べてみると、60%から70%に何らかの染色体異常があります。自然流産を何度も反復するカップルを対象に、染色体異常の有無を調べてみたところ、男女合わせて約10%の染色体異常が見つかったという報告があります。そしてその異常の中身は、ロバートソン転座、相互転座など、2個の染色体の間で染色体同士の一部が入れ替わる転座群が男女とも過半数を占めていることも判明しました。さらにこれらの異常をもつ夫婦の妊娠を追跡してみると、その後の多くの妊娠が流産しており、その流産率は80%から90%と極めて高いようです。