母児間の免疫学的流産

母児間の免疫学的流産

母親と父親は免疫学的に自己と非自己なので、両者の免疫細胞、特にリンパ球を試験管の中で一緒にすると、当然反発し合うことが予想されます。しかし、母体の血清中に、父親のリンパ球に対する反発を抑制する抗体があることが分かってきました。そしてこのような抗体としての性質を有するものを遮断抗体と呼びます。

妊娠が順調に経過する母体には、この遮断抗体活性がみられます。つまりこの抗体のおかげで、胎児への免疫的な反発が弱まっていると考えられます。一方、流産を繰り返す母体の場合、この遮断抗体活性が低い例がみられます。このことが先天的なものか否かは分かっていなく、いつからこのような状態になるのかも証明されていません。

そこで、積極的にこの遮断抗体を母体に作るように誘導しようというのが、夫リンパ球免疫療法です。

Copyright © 2008 不育症ガイド. All rights reserved.